福井市における一般的なお葬式の流れ
日本全国でお葬式は執り行われていますが、地域やエリアによってその流れや風習は異なります。そのため、喪主になる方は地域独特の風習やお葬式の流れを事前にしっかりと把握しておく必要があります。
今回、ご紹介させていただくのは福井市における一般的なお葬式の流れです。
①ご逝去
亡くなった場所によって、対応する方法が異なります。例えば、家庭内で亡くなった場合は、警察へ通報して検死を受ける必要があります。また、病院で亡くなった場合は、医師に死亡診断をしてもらう必要があります。
②死亡診断書(死体検案書)の受け取り(コピーの取得)
ご逝去後はまず医師から死亡診断書(もしくは警察から死体検案書)を受け取る必要があります。様々な手続きの中で複数回提出を求められる場面がありますので、受け取った後はコピーをとっておきましょう。
☑提出が必要な場面の例
・医療保険や雇用保険などの停止の手続き
・生命保険や損害保険の死亡保険金の請求手続き
・携帯電話の解約手続き
・遺族年金の受給手続き など
また、死亡診断書(死体検案書)は、家族もしくは親族のうちのどなたかで受け取ることが一般的ですが、法律上の優先順位はないため、配偶者や子どもなど一番近しい方で受け取るケースもあります。
この書類は故人様がご逝去された場所によって誰に出してもらうか?など異なりますので以下をご参照くださいませ。
1)病院や介護施設で逝去した場合
まず、病院や介護施設などで逝去された場合は、病院の医師や介護施設などと提携しているかかりつけ医が死亡確認を行います。医師が死亡確認をして逝去の告知を受けたら、死亡診断書を受け取りましょう。
死亡診断書とは、「死亡の事実を証明する書類」のことです。役所に死亡届けする場合、死亡保険金を請求する場合に提出する必要があるため、受け取る必要があります。
2)自宅で逝去された場合
自宅で逝去された場合、かかりつけ医がいる場合はまずそちらに連絡しましょう。故人様がその担当医から24時間以内に診察・治療を受けており、持病によって亡くなったということであれば、臨終に立ち会わなくても死亡診断書を交付してもらえます。
かかりつけ医がいない場合は警察署に連絡し、遺族への事情聴取や現場検証の後死体検案書を発行してもらう流れになります。
自宅で逝去された場合、かかりつけ医がいる場合といない場合とで対応が異なりますので、いざという時に慌てないためにも自分がどちらのケースで、どのように対応しなければいけないのか?確認しておきましょう。
③近親者への連絡
亡くなった事実を親族や職場、近所の人に連絡します。
訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、電話で行う事が一般的です。但し、会社や学校関係などは代表者に電話で連絡した後、その方から他の方へ伝達してもらう方法もあります。
亡くなった当日に連絡する内容としては亡くなった事実のみで構いませんが、既に通夜や葬儀の日程が決まっている場合はその旨もあわせて伝えておくと、参列者は準備がしやすいため親切です。
④葬儀社の選定
葬儀社を決める前にまず確認することは、故人様本人が葬儀に関する何らかの希望をされていたかどうかです。「自分の葬儀はこの会社でしたい」と葬儀社の会員に入っているケースもあるため、確認しましょう。
もし生前に直接聞いていなければ、遺言書やエンディングノートに書いてある場合があります。故人様の希望があればその遺志を出来るだけ尊重した形で、無ければ残された遺族で相談の上、葬儀社を選定しましょう。
⑤遺体の搬送・退院手続き
病院で亡くなった場合、病院で安置してもらえる時間は数時間程度が一般的です。
自宅に安置する場合は自宅へ、葬儀社を利用する場合は葬儀社の安置場に搬送します。最近では、自宅安置が難しいという方がほとんどで葬儀社の安置施設を利用されるケースが多いです。
また、搬送と同時に入院費の清算など退院手続きも行うため、必要な費用も用意しておきましょう。
「誰が払うのか」「どの費用から払うのか」など近しい人と事前に話し合い決めておくと、後々のトラブル防止に繋がります。
⑥遺体の搬送・安置
ご逝去後は病院で長く安置することができないため、速やかに搬送することを求められます。依頼先の葬儀社へ希望する安置先を伝えて搬送してもらいましょう。
ちなみに、最近では「近所にあまり知られたくない…」「自宅に安置する場所がない…」などの理由から式場での安置を希望されるケースがほとんどです。自宅での安置が難しい場合は遠慮なくその旨を葬儀社に伝えましょう。
ちなみに、弊社では福井市に拠点を置く7式場に関して、全ホールとも専用の安置室を完備しておりますので安心してご依頼いただくことができます。詳しくは以下リンクから各式場についての情報をご確認ください。また、実際にご来館いただいた場合見学も可能となっておりますので是非お気軽にお越しいただければと思います。
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⑦エンゼルケア・エンバーミング・湯灌
エンゼルケアやエンバーミング、湯灌は故人の尊厳を保ったり、遺族へのために行われます。それぞれ混同しやすいですが、同じものではありません。
まずエンゼルケアとは、人が亡くなった後に行う死後処置・死化粧などを総称した言葉です。エンゼルケアの内容は病院により多少差が生じますが、看護師が故人様の身体を綺麗にしたり、傷跡や闘病の跡を目立たないようにカバーしてくれます。
そして湯灌とは、ご遺体をお風呂に入れて洗い清めることをいいます。エンゼルケアにおける清拭の代わりに行われる場合があり、ご遺体の体を拭くだけではなくお湯を流してあげたりシャンプーで洗ったりもします。エンゼルケアと湯灌はご遺族の意向によって一緒に行われる場合もあります。
また、エンバーミングとは、ご遺体に腐敗防止処置を施して衛生的に保存する技法のことです。 故人様との思い出を振り返り、心の痛みやお気持ちを整理する時間をゆっくりとっていただくことができます。 また、長い闘病生活などで元気な頃と状態が変わってしまった「やつれ」「むくみ」「変色」などを和らげ、元気だった頃の面影を取り戻すことができます。
⑧葬儀社との打ち合わせ
遺体の搬送・安置の後は葬儀会社と葬儀についての打ち合わせをしましょう。当家が準備すること、参列者人数の把握、会場や当日の流れ、葬儀費用など、故人様のためにしてあげられる最初で最後の葬儀ですので入念に打ち合わせをしましょう。
⑨納棺
お姿を整えた故人様を棺に納めます。納棺の際、故人様がご生前愛用されていたものや、ご遺族との思い出の品などの副葬品をご遺体と一緒に納棺しましょう。
⑩通夜・通夜振る舞い
通夜に向けて御家族様は早めに式場に入り、葬儀社と最終の打ち合わせを行います。その後ご親族や関係者を式場にてお迎えいたします。参列されるご親族は、御家族様への挨拶の後、故人様へお参り(対面)します。通夜が始まるまでは控え室で待機して頂き、通夜の開式を待ちます。
ご親族様が集まりましたら通夜開式となります。稀に故人様訃報を聞いた方が家族葬とは知らずに通夜式場までお越しになられるケースがあります。
そのような際は、来られた方への想いに感謝し、お通夜の席に入って頂くことをお勧めします。その後の通夜振る舞いでは、ご遺族ご親族が一同集まり、食事の振る舞いの席を設けています。しかし近年コロナ禍の為、食事の席は設けずあらかじめ用意した持ち帰り料理やカタログギフトなどをお渡しするケースが増えてきています。
⑪告別式
告別式とは、故人様と最期のお別れをするセレモニーのことをいい、参列者の受付、開式、ご僧侶による読経、弔辞・弔電の紹介、焼香、閉会の流れで行います。
⑫出棺
告別式を済ませた後は出棺へと移ります。遺体が葬儀場から火葬場へと向かいます。ご遺族の方にとっても故人様との最後の別れの場面となります。
⑬火葬・お骨上げ
遺体を火葬し、ご遺骨を拾骨し骨壺へ納めます。納骨は49日忌が一般的で、それまでは自宅に設えた祭壇にご遺骨を安置して供養します。
⑭四十九日
故人様が亡くなられてから四十九日目を「四十九日(しじゅうくにち)」といい、四十九日に行われる法要は忌中に行う儀式の中で最も重要とされています。四十九日当日は親族や故人様の友人・知人を招いて法要を執り行います。この際納骨法要も同時に行ったり、法要後に会食を行うケースが多く見られます。
弊社の場合、法要を執り行える施設のご用意もございます。お葬式だけにとどまらず、お葬式後もサポートさせていただきますので是非ご活用いただければと思います。
また、四十九日を機にお仏壇を購入される方もいらっしゃるかと思いますが、オームラが運営している「こころ」ではお仏壇から仏具小物まで販売しています。わざわざ別の仏壇屋さんを探す手間も省けますので、是非こちらもご利用くださいませ。
⑮納骨
納骨とは、日本の仏教の風習のひとつで、亡くなった方の遺骨を仏壇や仏間などに収めることを指します。一般的には、火葬にて遺体を処理した後、遺骨を納骨堂や墓地の納骨室に納めます。納骨方法は複数あるためあらかじめ検討しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は一般的なお葬式の流れに関してご紹介いたしましたが、近年増加傾向にある通夜を行わない1日葬や、火葬式などお客様の希望される葬儀形式によっては、お葬式の流れが異なるケースもあります。弊社では、ご希望の葬儀に応じたお見積りのお渡しや式場見学なども全て無料で承っております。皆様が少しでも安心して葬儀を行っていただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問い合わせください。