大切な方が危篤状態になった際、誰しもが不安で冷静ではいられないかもしれません。しかし、身近な方の声掛けによって意識を取り戻す場合もあるため、例え反応が無くとも話しかけたり側にいてあげることは大切です。
今までの感謝を伝えたり、手を握ったり、身体をさすったり、できるだけ寄り添ってお互いに後悔がないよう過ごしましょう。
危篤状態であることを宣言された際、本人の側にいてあげることは大切ですが、そのような状況下でも、いざという時のために関係者(近親者・宗教者・職場など)に対して迅速な対応を行っていく必要があります。
また、亡くなると決めつけるわけではありませんが、葬儀について考えておくことでトラブルや後悔を防ぐこともできます。
この記事では、家族が危篤だという連絡を受けた後にどんな対応をすればよいかをご説明します。
危篤状態とは?
「危篤」とは、病気やケガに関して回復の見込みがなく命の危険が迫っていると医師が判断した状態をいいます。
危篤状態であるとの連絡を受けてから何日も続くことがあれば、数時間で回復することもあります。これは、病状や年齢、投与している薬の種類によって危篤状態から回復することもあるため、どのくらい危篤状態が続くのかは誰にも予想ができません。
しかし、最悪のケースを想定して行動する必要があります。身内が危篤状態になったら、落ち着いて1つずつ対処していきましょう。
危篤状態の時にしておくべき3つのこと
危篤状態と連絡を受けた場合に備えて、何をするべきか前もって準備しておくと良いでしょう。いざ大切な方を亡くされた時、とっさに冷静な判断ができない可能性があるからです。
(1)近親者・宗教者・職場へ連絡をする
①近親者への連絡
危篤の連絡を入れる範囲としては3親等以内が一般的です。3親等以内とは配偶者・子・孫・ひ孫・親・祖父母・曾祖父母・兄弟姉妹・叔父・叔母・甥・姪が該当します。特に、離れた土地に住んでいる親戚や家族、病気治療中だったことを知らない方には、できるだけ早く現状を伝えると良いでしょう。
連絡方法
臨終に間に合わなかったと後悔しないためにも、危篤状態の連絡は、電話で行うのが一般的です。携帯電話もしくは家の電話にかけましょう。
連絡する時には、病院の名前、住所、病室の番号などを伝えましょう。病院に面会時間に決まりがある場合や連絡事項があれば一緒に伝えることをお勧めいたします。
タイミング
近しい親族であれば危篤の連絡する時間については原則、深夜でも早朝でも構いません。ただ、深夜や早朝に連絡するときには「深夜にすみません」「早朝からすみません」などの前置きをするなど心配りを心掛けましょう。また、相手が病気や妊娠中など配慮したほうが良いと思われるときには、連絡を控えた方がいい場合もあります。
②宗教者への連絡
もしもの時に備えて、日ごろから関係のある菩提寺に連絡しておきましょう。あらかじめ状況を伝えておくことで、万が一の場合でもすぐに対応してもらえます。特に菩提寺が遠方にある場合などは、早めに連絡するのがおすすめです。
菩提寺がない・無宗教の方の場合
菩提寺がない場合は、特に連絡をする必要はありません。一方で葬儀社によって、仏式の式場など宗教によって葬儀ができたり、できなかったりします。
③職場への連絡
冒頭でもお伝えしましたが、危篤と診断されてからいつなくなるかは誰にも分かりません。数日の休日申請であれば職場も理解を示してくれるかもしれませんが、長期間となると人員不足の影響で職場にも迷惑がかかってしまいます。
そのため、家族が危篤になった場合は、親族・宗教者だけに限らずなるべく早めに職場へ連絡・相談することをおすすめします。
⑵葬儀について考える
葬儀というと、通夜や告別式、火葬などのイメージがありますが、実はその他にも様々な行程があります。葬儀の流れは希望する葬儀の種類によっても異なり、それぞれ以下表の通りとなります。
種類 |
内容 |
一般葬 |
親族以外にも近所の方や故人と生前付き合いのあった方々など参列者の範囲が広い葬儀。通夜・告別式・火葬などが行われる |
家族葬 |
家族や親しい友人などの少人数で行う葬儀。一般葬と同じく通夜・告別式・火葬などが行われる |
一日葬 |
家族や親しい友人などの少人数で行う葬儀。通夜は執り行わず、告別式・火葬のみ行われる |
直葬 |
家族や親しい友人などの少人数で行う葬儀。通夜・告別式を執り行わず、火葬のみ行われる |
社葬 |
企業の創業者・会長・社長など多大な功績を残した故人に対して、当該企業が主体となり行う葬儀。事前に遺族や親族にて密葬が行われるケースが多い |
葬儀は、お通夜と告別式で二日、ご逝去まで合わせると三日にわたって行われます。葬儀の主な流れとしては、「ご臨終」→「御遺体の搬送・安置」→「葬儀の打ち合わせ」、一日目「納棺」→「通夜・通夜振る舞い」、二日目「告別式・出棺」→「火葬・お骨上げ」が一般的です。
葬儀の流れは希望する葬儀のスタイルによって異なりますので、一度葬儀社に相談することをおすすめします。
⑶葬儀社から見積りをとる
上記にてご紹介させていただいた通り、お亡くなりになってからは様々な行程を経て葬儀を行うこととなります。もし、お亡くなりになった場合に、一から葬儀社を探すとなると負担も大きいため、あらかじめ複数社から見積りをとって比較・検討しておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大切な方が危篤と診断された際、気持ちが落ち着かないことも多いかと思いますが、いざという時に備えて以下3点を進めていただければと思います。
⑴近親者・宗教者・職場へ連絡する
⑵葬儀について考える
⑶葬儀社から見積りをとる
その他にも事前に準備しておくことで、いざという時のトラブルや後悔を防ぐことも出来ます。ご不安なこと・ご不明点などは是非一度オームラまでご相談ください。お電話では昼夜を問わず、専任のスタッフが必要なことをサポートさせていただきます。
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